1/18 Porsche "911GT3 RS" by AUTOART
トータル 72/100点
フォルム :★★★☆☆
ディテール :★★★★☆
品質管理 :★★★☆☆
希少性 :★★★☆☆
価格設定 :★★★★★
ポルシェ911ほど、歴代モデル間で連続性があるモデルはないだろう。
あのカタチ、あのメカは、63年のタイプ911から08年のタイプ997にいたるまで驚くべきことにほとんど半世紀もの伝統がある。トリッキーなRRレイアウトでありながら、イタリア製になかった洗練された高性能とニーズを逃さない巧みなバリエーションで、スポーツカーとしてもっとも成功してきた911。だが、最近ではアウディR8や日産GT-Rといった新鮮で強力で魅力的なライバルの登場で、抜群のセールスにも影響が出ているという。
現行型のタイプ997は、先代の996の異形ヘッドランプなど廃止してスタイリングは逆に先祖帰りした感があるが、危機感をもったヴァイザッハ大本営は、次期型を996以上に思いきったビジュアルにする必要に迫られるかもしれない。
(フラット6も環境性能やパワーアップの限界に近づいているともいうので、パワートレーンも刷新か。)
という訳で歴代911のデザイン変遷の中で最初のカンマになるかもしれない997でも、もっともベストルッキンに見えるのが、このトラックスペシャルたるGT3 RSだ。
約2000万円のGT3 RSのプライスタグは「ウインドウがアクリル製の車にしては高価」というが、たしかにR8(約1700万円)や、GT-R(約824万円)が割安に思える。
(とくにGT-Rにはニュルブルクリンク北コースでタイム的に後塵を拝しているともいうので余計に)
だが、AUTOART製のGT3 RSであれば、シグネチャーシリーズでもないので定価でも約1万円ですむ。
ボディカラーは、実車のカタログ同様に4種類(黒は別注の限定色)で、とくにこのオレンジ/ブラックが素晴らしい。
どこか抑制的で機能的なオレンジの体色は、まさに警告色というべきか。ブラックアウトされたボトムラインもセクシーだ。チューンドカーにつきもののバイナルも、ヒストリックでいながらクールで悪くない。
(この正式な色名を調べてみたが、コーションオレンジとかセクシーブ
ラックとかではなく、正式にもOrange with Blackというらしい。)
塗装フィニッシュは、ダルになりがちな黄系でもおおむね良好、前述のグロス仕上げの黒いホイールやバイナルなどが全体の印象をシャープに引き締めている。
さらにリアウイングにはカーボンパターンが奢られていて911最強バージョンのGT2よりもスパルタンなRSを特徴づけている。
フェティッシュなディテールは、コックピットにも満載だ。ラリーマシンのように零時にマーキングされたステアリングや、撤去されたリアシートのかわりに陣取ったロールケージ、それにレカロのバケットシートが、トラックスペシャルのタイト感を再現している。
もっともGT3 RSをトラックスペシャルたらしめているのは、あのルマンレーサーの911GT1のレーシングユニットがルーツだというフラット6だ。
そのほかの997用とはまったく素姓が違うというそれは、リアウイングごと開くハッチ越しでは見づらいが、ミニカーを裏返すとわかりやすい。冷却効果を高めるためか、アンダーパネルはエンジン下部まではのびていない。横幅のある水平対抗エンジン独特のシリンダーブロックが特徴的だ。
このミニカーは、価格以上の満足感をもたらすが、これさえなければという欠点も抱えている。エンジンハッチを開くと、リアバンパー上端がひどく欠けているとか品質管理面もあるものの、最大の問題はライドハイトが高すぎることだ。
フェンダークリアランスを見ると、RS=レン・シュポルトではなくラリースペシャルであるかのようだ。しかも、真横からフェンダーアーチをのぞけば、タイヤハウスやスポーク越しに向こう側の景色が見える。
いくらリアエンジンだとしても、これでは興醒めだ。
AUTOARTオフィシャルサイトの画像を見る限り、より標準的なカレラSが完璧なアライメントである以上、ここは絶対に納得できない。
いずれのネガも、GT3 RSでは漆黒のボトムラインのお陰で目立ちにくくはなっているが、そうではないノーマルのGT3ではかなり気になるだろう。







フォルム :ライドハイトさえ詰められていれば満点評価だった
ディテール :フルオープンで価格の割りに再現度は低くない。やや見づらいが
品質管理 :問題は内外装に点在するが、今回は許容範囲内ではある
希少性 :限定アイテムでもないが、店頭では見つけづらくなった
価格設定 :妥当。ギミックレスのものに比べると割安感さえある
参考
web『ウィキペディア』:"ポルシェ911"日本語ページ、"Porsche 997"英語ページ
web『webCG』:"ポルシェ911GT3RS(RR/6MT)/GT2(RR/6MT)"など
雑誌『AUTOCAR JAPAN』:関連する各号
フォルム :★★★☆☆
ディテール :★★★★☆
品質管理 :★★★☆☆
希少性 :★★★☆☆
価格設定 :★★★★★
ポルシェ911ほど、歴代モデル間で連続性があるモデルはないだろう。
あのカタチ、あのメカは、63年のタイプ911から08年のタイプ997にいたるまで驚くべきことにほとんど半世紀もの伝統がある。トリッキーなRRレイアウトでありながら、イタリア製になかった洗練された高性能とニーズを逃さない巧みなバリエーションで、スポーツカーとしてもっとも成功してきた911。だが、最近ではアウディR8や日産GT-Rといった新鮮で強力で魅力的なライバルの登場で、抜群のセールスにも影響が出ているという。
現行型のタイプ997は、先代の996の異形ヘッドランプなど廃止してスタイリングは逆に先祖帰りした感があるが、危機感をもったヴァイザッハ大本営は、次期型を996以上に思いきったビジュアルにする必要に迫られるかもしれない。
(フラット6も環境性能やパワーアップの限界に近づいているともいうので、パワートレーンも刷新か。)
という訳で歴代911のデザイン変遷の中で最初のカンマになるかもしれない997でも、もっともベストルッキンに見えるのが、このトラックスペシャルたるGT3 RSだ。
約2000万円のGT3 RSのプライスタグは「ウインドウがアクリル製の車にしては高価」というが、たしかにR8(約1700万円)や、GT-R(約824万円)が割安に思える。
(とくにGT-Rにはニュルブルクリンク北コースでタイム的に後塵を拝しているともいうので余計に)
だが、AUTOART製のGT3 RSであれば、シグネチャーシリーズでもないので定価でも約1万円ですむ。
ボディカラーは、実車のカタログ同様に4種類(黒は別注の限定色)で、とくにこのオレンジ/ブラックが素晴らしい。
どこか抑制的で機能的なオレンジの体色は、まさに警告色というべきか。ブラックアウトされたボトムラインもセクシーだ。チューンドカーにつきもののバイナルも、ヒストリックでいながらクールで悪くない。
(この正式な色名を調べてみたが、コーションオレンジとかセクシーブ
ラックとかではなく、正式にもOrange with Blackというらしい。)
塗装フィニッシュは、ダルになりがちな黄系でもおおむね良好、前述のグロス仕上げの黒いホイールやバイナルなどが全体の印象をシャープに引き締めている。
さらにリアウイングにはカーボンパターンが奢られていて911最強バージョンのGT2よりもスパルタンなRSを特徴づけている。
フェティッシュなディテールは、コックピットにも満載だ。ラリーマシンのように零時にマーキングされたステアリングや、撤去されたリアシートのかわりに陣取ったロールケージ、それにレカロのバケットシートが、トラックスペシャルのタイト感を再現している。
もっともGT3 RSをトラックスペシャルたらしめているのは、あのルマンレーサーの911GT1のレーシングユニットがルーツだというフラット6だ。
そのほかの997用とはまったく素姓が違うというそれは、リアウイングごと開くハッチ越しでは見づらいが、ミニカーを裏返すとわかりやすい。冷却効果を高めるためか、アンダーパネルはエンジン下部まではのびていない。横幅のある水平対抗エンジン独特のシリンダーブロックが特徴的だ。
このミニカーは、価格以上の満足感をもたらすが、これさえなければという欠点も抱えている。エンジンハッチを開くと、リアバンパー上端がひどく欠けているとか品質管理面もあるものの、最大の問題はライドハイトが高すぎることだ。
フェンダークリアランスを見ると、RS=レン・シュポルトではなくラリースペシャルであるかのようだ。しかも、真横からフェンダーアーチをのぞけば、タイヤハウスやスポーク越しに向こう側の景色が見える。
いくらリアエンジンだとしても、これでは興醒めだ。
AUTOARTオフィシャルサイトの画像を見る限り、より標準的なカレラSが完璧なアライメントである以上、ここは絶対に納得できない。
いずれのネガも、GT3 RSでは漆黒のボトムラインのお陰で目立ちにくくはなっているが、そうではないノーマルのGT3ではかなり気になるだろう。







フォルム :ライドハイトさえ詰められていれば満点評価だった
ディテール :フルオープンで価格の割りに再現度は低くない。やや見づらいが
品質管理 :問題は内外装に点在するが、今回は許容範囲内ではある
希少性 :限定アイテムでもないが、店頭では見つけづらくなった
価格設定 :妥当。ギミックレスのものに比べると割安感さえある
参考
web『ウィキペディア』:"ポルシェ911"日本語ページ、"Porsche 997"英語ページ
web『webCG』:"ポルシェ911GT3RS(RR/6MT)/GT2(RR/6MT)"など
雑誌『AUTOCAR JAPAN』:関連する各号
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